近年のデジタルの普及によって、
私達の生活は日々便利になってゆく半面、失われてゆくものがたくさんあると考えています。
何でもコンピューターで表現でき、間違えれば何度でもやり直せる半面、
その数だけやり直しのきかないものは減っています。
インターネットで何でも調べることが出来る半面、ページをめくる回数が減っています。
メールで伝える半面、顔を会わす日が減っています。
・・・

私達大人は、子供時代にアナログ的感覚を養ってきた上で、デジタル時代を迎えましたが、
今の子供は生まれながらにしてデジタルとつきあいながら成長していきます。
子供達が生まれながらにして、折角持ち合わせた本来の機能や感覚や感情が
損なわれていくのは確かなのかもしれず、子供達の幼い内はできる限りアナログ的な経験をさせて、
本来の人間としての感覚を根付かせた上で育って欲しいものです。
とはいってもコンピューターは不可欠なもので、
今後もあらゆるものにおいてデジタル化は進んでいきます。
これからも今まで以上に、デジタルと上手に付き合っていかないといかなければならなくなります。
うまく付き合うということは、
デジタル(コンピューター)がなくてもやりたいことや代わりのことができること。
そのためには知識や感覚や技術などが必要で、常にそれらを意識しておかなければなりません。
そして、子供達に何とかしてこれを言葉以外で伝えることはできないだろうか。
そこで、思いついたキーワードが、紙芝居。
私は、CGデザイナーを基盤に活動していますが、
CG映像を紙芝居風に見せることはできないだろうか。
CG映像と共に流れる音楽・ナレーション・効果音などはすべてアナログ的表現ということで、
音楽は、ミュージシャンによる生演奏、
ナレーションは声優による生の声、
特に効果音に関しては、映像の各シーンに見合った音を、
昔ながらの方法によりいろんな道具を使って、その場で音を作り上げ演出することで、
アナログ的な音づくりの楽しさも伝えられるのではないだろうか。
今までとは違った形でCG映像をみてもらえるのではないだろうかと思っています。
現在、CG映像を映画やテレビやゲームでイヤと言うほど目にする世の中ですが、
ほとんどがスピーカーからながれる、デジタル化させた音と共にCG映像を見ています。
今の子供達が良く目にするCGアニメを通して、
普段とは違う形で音を聞いてもらうことが第一の目的だと考えています。
ただ、恐らくCG業界でははじめての試みであると認識しており、
かなり実験的なものであることも伝えておきたいところです。

また、地域に密着した場所で上映することで、
ひとときのコミュニティーの一環になり、
子供達にとっても育った地域での幼き日の思い出の一つにでもなれば幸いです。


有限会社ディアル代表 山岸 純







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